この男、ただもんじゃない。 ほとんどこの滞在記の中で触れてこなかったが、私たちのこの旅路はこの男のナビゲーションで進んでいった。 行動力。 さらに、すこぶる頭がキレル。 これは間違いない。 日本人でありながらこれだけのコネクションを有する人間はこの男以外にいない。 さらにあのDaz DillingerのバックDJまでをこなしている。 そして、正真正銘のDPG JAPANだ。 この屈託のない笑顔からは想像できない数々の悪行(?)を昔話に聞きながら、このハードスケジュールをこなした。 LAとJAPANとをつなぐ架け橋。 この男以外にあり得ない。 Bigg Respect to DJ 2HIGH!!!
そんな彼の運転でフリーウェイをLAXまで飛ばす。 あぁ、この風景も見納めか・・・なんて思っていた。 そのとき、 「ヤバイ!ヤバイッス!」 運転席で騒ぐ2High。 「ガスが、ガスがなくなりそうです!」 緊急事態。 ガソリンが底をつきかけてる! EMPTYランプも点灯しまくり! しかし、ここはフリーウェイのど真ん中。 ガス欠になるわけには行かない。 「あと、もうちょっとなんで空港まで持ってくれれば・・・」 そんな私たちの願いも届かず、ガソリンがなくなった! とりあえず高速を降りなければならない。 ガス欠の車のハンドルは重く、ブレーキもほとんどきかない。 出口へ向かい、なんとか高速からは脱出。 しかし、そこで完全にガス欠。 ガス欠ですよ、ガス欠。 しかもLA、さらにフリーウェイ。 極め付けが帰国日、飛行機の時間も迫っている。 とりあえずレンタカー屋に電話。 どうやら引き取りにきてくれるらしい。 しかし、刻々と時間は過ぎていき搭乗時間が近づいてくる。 ふと、 「このまま飛行機に乗り遅れるのもありかも・・・」 なんて思ってみたり。 なかなかこないレンタカー屋に痺れを切らしてキーをひねってみる。 と、エンジンがかかった! すぐさまガソリンスタンドを探しに車を走らせる! ない、ない! スタンドが見当たらない! またもや車が停止寸前に! と、目の前にスタンド発見! ぎりぎりで滑り込む! この写真の満面の笑みを見せれないのが悔しくてしょうがない(笑 口きり満タンで給油。 余裕かましてマックでマックリブ購入。 マックまで大味。 やっとのことで空港に到着し、ホッと胸をなでおろした。 もう、この旅もおしまいだ。
■ Bullet - 2