"The Notorious" West Up ! Recordsがまたもややってくれました!Kurupt&Daz初のBEST
ALBUMがついにリリースされました。誰もが夢見るDAZとKURUPTの再結成。その希望を忘れずにこのベストアルバムのリリースを記念してかどうだか、9月某日、G-HOUSE03にLil'
Bay、Masso187umによるD.P.G.に対しての夢の(?)対談が行われた。
雑誌などではぜったにお目にかからない三者三様の独論を展開。その模様を独占でお届けします![Volume
One]ってことは[Volume Two]もあるはず!!
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―― 9月某日 都内某所 With 缶ビール
■まずはDAZの『R.A.W.』ですが、コレがリリースされたのは2000年のことです。
G-HOUSE03(以下、G)「コレは最初、AVALANCHに先行発売したんですよね。夏前くらいだったかなー、全然入ってこなくて僕もずっと買えなかったんですよねー」
Masso187um(以下、M)「えー、そうだったんだー。僕が知ったのはDJ ICEに教えてもらったんですよね。『DAZがソロ・アルバムを出してるの知ってます?ロング・ビーチの方では売ってるらしいですよ』って言われて。それで気になって色々と調べたんだけど手に入んなくてねー」
Lil’ Bay(以下、B)「そうっすよねー、全然日本に入ってきてなかったよね」
G「それから一年くらい経って、やっと出回り始めましたんですよ」
B「なんで?」
M「(笑)知らないよ、そんなの」
G「(笑)だから2000年の夏は、私の周りの友達はみんなAVALANCHで買って持ったんだよなー」
M「殆どDAZと周りのヤツらの手売り状態だったって話はよく聞くよね。G-HOUSE氏はどこで手に入れたの?」
G「CDNOWとかで買ったんだっけなー、まだKURUPTと仲が良かった頃ですよね(笑)」
M「この頃からDPG RecordzのWEBって在りましたよね、(中ジャケを見て)ここら辺の写真は先にWEBで見たんだよなー」
G「結構前からDPGのWEBは在りましたからねーたまにクラックみたいのされてましたけど(笑」
■実際これが出た頃のWESTCOASTシーンってどうだったんでしょうね。
M「確かこの前の年にDR. DREのアルバム(『2001』)が出たんだけど、僕は正直そんなピンと来なくて。あれは別にWESTCOASTなんて括りのアルバムでも無いし、でもコレが出てからは西モノが盛り返してくる!って思いましたよ。この前までって僕は南部ブームだったから」
B「へへへ、私はそれ以前から南部方面には目を付けてましたからねー。まぁ南部っていってもCASHMONEYとかでしたけど」
G「この“RA.W.”のPVって見たことあります?」
M「えー、知らなーい」
G「ショボイPVで、ホームビデオで撮ってる感じですよ。ケンカの場面とか映してて」
B「へー、その辺のPVってどこで見るのさ」
G「WEBですよ、その頃は見れましたよ」
M「DPGはWEBがちゃんとしてるからね。“Coastin”のライブが見れたし」
B「おぉぉぉー、マジで!」
M「でもDAZひとりなんだけどね」
B「おぉぉぉー、“Coastin”を初めて聴いた時はトリハダ立ったよ」
(ここで資料のBMR誌2002年11月号でのDAZ外部ワーク特集を見ながら)
B「えぇぇぇー、FUNKDOOBIESTともやってたっけ!?私の大好きな曲(“PapiChulo)”じゃん」
M「プロモ・ミックスとかじゃなかったけ??」
G「(THE LADY OF)RAGEとかカッコ良いっすよねー」
B「RAGEはイイよねー、私も大好き」
M「今はすっかりお母さんになっちゃったって噂だけど(笑)」
B「いーんだよ、おかんキャラでやってくれって感じだよ」
G「でもDEATH ROWの後期は絶対にDAZが居なかったら成り立ってなかったっすよね」
M「後半っていうか、SNOOPのアルバム(「Doggystyle」)くらいからDAZワークはかなりあるでしょ。DREは実際の音は殆どタッチしてないって話もよく聞くし」
B「それにしても結構仕事してるよねー、LUKEとかもやってるんだー」
M「いやー、DAZなんて注目されだしたのは最近だし、この頃(1999-2001くらい)はかなりヒマだったでしょ、絶対。DEATH
ROWからもまともに金をもらってないはずだし、稼がなきゃって感じだったんじゃないかね」
B「東海岸にも結構曲を提供してるんだねー」
G「KURUPTの影響じゃないすか?」
M「DEATH ROWが低迷したせいで西海岸全体が盛り下がってたんじゃない。あとはDEATH
ROWを抜けたようなヤツは西じゃ仕事が出来なかったとかさ」
B「ホント金のためだったら何だってやるんだねー」
G「ハハハハ」
M「いや金のためって言っても仕事だからね」
B「最近もスゲェリリースが多いじゃん」
M「最近のは周りの連中が勝手に小銭稼ぎでやってるって説が強いけど」
B「一般に知れ出したのってコレ(XZIBIT“Get Your Walk On(Remix)”)くらいからじゃない?」
M「もうちょい前じゃないっけ」
G「“In California”からぐらいじゃないんすかねー」
■ではとりあえずアルバムを順に聴きながら話しましょう。まずはその『R.A.W.』から。
G「このアルバムはスゴイ良いっすよねー、でも何曲か他のアルバムとダブってるんだよなー」
M「ドッグ・パウンドの『2002』にも何曲か入ってたような」
G「あー、そうなんすか?あのアルバムは聴いてないっすねー。ボツ音源ばっかかなーと思って」
M「“On Da Grind”もKURUPTのアルバムに入ってたしね」
B「この辺の権利関係とかどうだったんだろ。まぁ友達だからいいだろ、みたいなノリなのかな」
M「この辺の人たちはファジーなんでしょ、基本的に」
G「でもこのアルバムもDAZのソロって感じでもないっすよね。BIG PIMPINとかねー、消えちゃいましたけど」
■どれか好きな曲とかあります?
M「僕は“Baccstubber”とかかなー」
G「いいっすよねー。僕は“Feels Good”とか。Lil Bayはどうなの?」
B「…う〜ん、あたしはもう…眠くなってきちゃったよ…(←酔い気味)」
M&G「はぁぁぁー(笑)?」
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■(笑)その次に出たのがSOOPAFLYのアルバム『Dat Whoopty Woop』ですよね。
G「ですねー、ロングビーチ限定と言われていた。だから僕はアメリカに知人がいる知人から取り寄せてもらいましたよ」
M「これも当時はかなり入手困難で、どうすれば手に入るんだ?って話でしたよね」
B「あー、そうなんだー」
G「USの方でも出る2週間くらい前にリリースされるって告知されて。個人的には大騒ぎだったんですけどね(笑)」
B「SOOPAFLYってアルバムは実質一枚だけだよね」
M「うん、結構いいように使われてるんじゃないの」
G「ハハハ、だから今はDAZの方じゃなくSNOOPの方に居るんじゃないすか」
M「勝手にアルバムも出されちゃったんでしょう」
G「またサントラに入ってる曲もあるし。“Pimp City”か何かがDAZのアルバムのカセットだけのボーナス・トラックに入ってたらしいし」
M「プロデュースもSOOPAFLY & DAZ DILLINGERってなってるけど、DAZなんか何もしてないんじゃない?」
B「ギャハハハ」
G「DAZもSOOPAFLYも音が似てるけど、SOOPAFLYの方が作りは細かいですよねー」
M「もともとはキーボードかなんかを弾いてたし、スキルはあるんでしょう」
G「最初はTWINZのアルバムに参加してたんすよね。その後はWHORIDASとか色々とやってますよ。BIG
PIMPINかSOOPAFLYか、って言うくらいの不憫キャラでしょう」
M「それは仕方ないでしょう、弱肉強食な世界だし。SOOPAFLYも表に出るタイプじゃなくて、それで良かったりするのかもしれないしね」
B「まぁ金さえもらってれば良いのかもしれんし」
G「今はSOOPAFLYの音も違いますよね。DAZのそばに居た頃に比べたら魅力がないような…。SNOOPの方に行っちゃってSNOOPの腑抜けエキスを浴びたような感じで(笑)」
M「D.P.G.時代の音は良かったんだけど」
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■そしてSOOPAFLYの次がDPG『Dillinger & Young Gotti』です。
M「僕の中ではかなり来たな!って感じでしたよ。“Coastin”とか聴いた時はビビリました」
B「あぁぁぁーーー、熱かったですよね、187氏は。DPGってどういうことをラップしてるんすかね?」
M「いや〜、くだらないことでしょ、BI*CHとかF*CKの連発で。で、中ジャケを見るとKURUPTのアルバム(『Space
Boogie』)の告知がしてあって、KURUPTのアルバムもD.P.G.から出んのかよ!とか、当時はKZAと話してた記憶がある」
B「KURUPTってそれまでってANTRAだっけ?」
G「結局はこのアルバムもANTRAからでしたけど。まぁ『Tha Street Iz A Mutha』でしょう、やっぱ。『Space
Boogie』はイマイチでしたねー」
B「あれだよ、女が出来て腑抜けになったんだよ(笑)。NATINA REEDでしたっけ。FOXY
BROWNって噂もありましたけど」
M「いや、NATINA REEDの前がFOXYでしょ。最近出たSOURCEの増刊号に、N.W.A.とかの写真と一緒にKURUPTとFOXYのツーショットも載ってるよ。〈YOUNG
LOVE〉とか書かれて。FOXYの影響で一時期は東に行ったんでしょう」
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■で、DPGのアルバムですけど…
M「いや、コレはハズレ曲がないくらい良いアルバムでしょ。“Party At My House”とかも好きかなー」
G「あー、良い曲ですねー」
(“We Livin Gangsta Like”を聴きながら)
B「コレももう定番でしょう」
M「『Gangsta Sh*t』のDVDでライブ映像が見れるけど最高カッコ良いし。音は後から被せてるっぽいけど」
G「来ないんすかねー、日本に」
M「いやー、二人ではムリでしょ。最近はXZIBITとD.P.G.も仲が悪いみたいだし。何かSUGE
KNIGHTにコビを売ったとかで因縁付けられてるらしいよ」
G「J-ROからもディスられてるし、LIKWITクルーとも揉めてますよね」
B「結構どことでも上手くやっていけそうだったのにね。それが良くなかったのかな。私の中ではアイドルなんだけどねー。KURUPTの顔は普通に正統派として好きだけど、XZIBITみたいな顔もたまんなく好き?何かタカコスタみたいなこと言ってるじゃん、私」
■いや、そういうコメントの方が面白いです。
G「ハハハ」
B「XZIBITの顔ってブサイクかもしんないけど、何回でも拝みたくなっちゃうんだよね。鼻の下が伸びちゃう。私はDAZみたいな狸顔はダメ。でもDAZはオカマに人気があるらしいよ」
G「昔は痩せてたんですけどねー」
(“Coastin’”を聴きながら)
B「おっ、懐かしい」
M「いや〜、ヤバイでしょ!コレなんか西っぽい感じじゃないし、あんまWESTCOASTでは受けそうじゃない気もするんだけど。プロデュースがDAZとMIKE
DEANなんだよね」
G「僕は“There’s Someway Out”とか好きっすねー」
B「フフフ、こっから取ってるでしょ。G氏は歌心系が好きなんですよねー」
G「そうっすね、でもバキバキ系も好きっすよ」
B「メロコアの流れからね(ニヤニヤ)」
G「それは違いますよー。でもノリノリは大好きですし、その逆の歌心も好きですよ」
B「どっちなのよっ!?」
M「オカマキャラですか?」
G「ハハハハハ」
■…
(to be continued...)
■ Lil' Bay : LIL BAY PRODUCTIONSのオーナー。プロダクション経営のみならず、執筆業、DJ、モデル、と幅広い活動を続ける次世代のGANGSTA
B*TCH。
■ Masso187um : BMR、CLR、BOUNCEなどで無節操な文筆業を展開。好きな言葉は「ベンチがアホやから野球がでけへん」。
■ G-HOUSE03 : 表に出ないDJとして有名。G-HOUSE RECORDZのC.E.O.兼C.I.O.音楽で飯を食っていこうと模索中。
Volume Towへ続く |
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